BIG

上京して久しく会っていない地元の友人に久しぶりに会った。

地元という箱庭の中、彼はメッカだったゲームセンターのパンチングマシーンでNo.1の座を数か月保持して喜んでいた。大柄で強面で喧嘩っ早い性格だが根は優しく、私の妹もかわいがってくれていた。

エンジンカーで車もどきを楽しんでいた。

免許を取ってからは夜な夜な走りに出かけた。

そんな彼、東京ではオートマ車を購入し落ち着いたはずが、妻にAT限定解除をさせ、マニュアル車へと乗り換えていた。

彼は最速グレードではないものを好む。

それを性能に頼らず振り回して走る。彼のモットーは「公道で一番速い奴はどれだけアクセルを踏んだかだ」

運転は多少落ち着いていたが基本的に変わっていなかった。

都心の片側1車線の道路でサイドターンを決め込んだ。彼は峠を攻め込むよりも市街地のアウトロー的な走行が得意だ。

悪友宅

室外機の上に懐かしのコスモグロー燃料!ニトロメタン30%!

「懐かしいだろ!中入ってるんだ!実家で捨てられるところだったぜ!」

東京まで持ってきているようだった。

インプレッサ S-GT

助手席で感じるに加速は十分早かった。

ボンネットはお気に入りのものに交換しているが、エンジンルームの中身はドノーマル。

彼は軸のしっかりした男で、純正のままガンガン回すタイプ。

今時リヤガラスにこういうステッカーを貼っている輩はなかなか見ない。絶滅危惧種だ。

昼間のドライブ

都心を抜けて少々ドライブした。

STIに遭遇。昔のように興味のある車を見つけると彼は車間を詰める。

「おい、近くないか?」と問いかける。

「”GT”で頑張ってるのをアピールしないとね。」と回答があった。悪気は全くないようだ。

夜のドライブ

走り屋ではふつう選ばないシフトノブが彼は昔からのお気に入り。

こういうノブは操作が楽になる反面、シンクロやギヤに負担が掛かる。しかし彼はそんなのは気にしない。ガンガンと操作しクラッチを蹴る。

車内ではワイルドスピードが視聴でき走りのムードをいつでも高めることができるようになっていた。

自分でアームレストのレザーを貼りなおしていた。なかなか器用になっていた。

ブレてしまったが、天井には吊り下げモニタ。自分で取り付けたらしい。こういう細かい作業は苦手だったはずだが、電装品取り付けスキルは向上していた。

夜の都心

新宿を通過。

ディナー

業務スーパーが関東で展開する「premium karubi」で夕食を摂った。

摂生しないといけないはずの彼、肉を目の前に焼肉奉行となった。