全面グリル車にふと思う
(この時に感じたことを記録する独り言)
目立ちたいマイルドヤンキー
「トヨタの営業に配られた新型 ヴェルファイアの販売マニュアル」に記載されているとおり、トヨタは自社商品において「マイルドヤンキー」を一つのターゲット層としている。
マニュアルにおいて、彼等(マイルドヤンキー)は「ヤンキー的な嗜好」「見た目重視」「目立ちたい」「自慢したい」といった特徴があると定義されている。
全面グリル車の登場
ヴェルファイアは当然、現行のヴォクシーもかなりマイルドヤンキー志向が強いと感じている。モデルチェンジを行うたびに巨大化するグリルがいよいよボディ全面をほぼ覆った。
さぞかし熱効率の悪い外部への廃熱の多い多気筒エンジンを載せているかと思えば、そうではない。冷却需要や空気抵抗削減のためのグリルシャッターを装備しているわけでもない。グリルの実際の開口部自体は小さなもので、まさにヴェルファイアと同様「目立ちたい」彼等にとって押し出しが強いようで支持されるようだ。機能に裏打ちされたデザインではなく、私は消費者を小バカにしているとしか思えない。もちろん、オーナーもそれを理解した上で購入しているものだと思っているが。
更に目立ちたいマイルドヤンキー
写真はとある一角で目に留まったものだが、「ジーアール」というよくわからない追金仕様を敢えて選択しているパターンだ。ノーマルのヴォクシーでも物足りず、「目立ちたい」というトヨタのマーケティング戦略がものの見事にハマった優良顧客のようだ。さらに、サブカーにはこれまた信じられないミニクーパーのオマージュとして名高いトヨタグループの軽自動車を一見して軽自動車と思われないよう、東京オリンピック白ナンバー仕様で購入している。憶測でしかないが軽自動車の劣等感を払しょくするため、外国車ミニクーバー(のオマージュ車)+白ナンバーを狙っているのではと勝手に推し量る。

いつまで経ってもガラパゴスな日本
世界のEV市場を席巻しそうな中国メーカーは欧州ブランドのデザイナーを登用するなど世界で戦える体制を整え同様のモデルを自国内でも販売している。韓国ヒョンデもアイオニックのデザイナーはBMW出身らしい。
「壊れない」「燃費がいい」等でこれまで世界で評価されてきた日本車は、決してそのデザインや乗り味で評価されてきたわけではない。
資源確保とCN(LCA/Well to Wheel)、各国の政策で普及が左右されるEVでは日本が得意とする精緻な加工技術やハイブリッド技術は不要になる。そんな厳しい状況下で、あおり運転をやめようと叫びながら強面マイルドヤンキー御用達車両が蔓延する日本の状況を見ていると、とても残念な気分になってしまう(個人的にはあおられない運転が大事だと思うが…)。
おまけに走っているのはどれもこれもスライドドアを装備したほとんど空気しか運んでいないミニバンばかりだ。無駄に重たいスライドドア機構を装備した最重量級ミニバンでもハイブリッドグレードであれば、メーカーとして電動車が1台普及したという計算になるのもよく分からないところだ。
今の子供たちは自動車のイラストを描こうとするとミニバンになるのだろうか?正面から見たら釣り目でグリルの大きな、厳つい顔立ちを描くのだろうか。
日本は自動車産業で成り立っているといっても過言ではないのに、自動車を取り巻く文化面では全く成長することなく、この分野での新興国の台頭が始まってしまった。古い車には重課税をすることもその一つの悪しき例だと思う。
